広島カープ　1955年度登録選手＆成績 　↑　１９５４
　↓　１９５６
　スタッフ(※はプレーイング・兼任） 　←　ＩＮＤＥＸ
　←　凡例
○ 　 背番 氏名 年齢 　　　　　. ○ 　 背番 氏名 年齢
　 監督※ 　３０ 白石　勝巳 　３７ 　 　 二軍監督　　. 　４５ 野崎　泰一　. 　３２
　 助監督※　　. 　１７ 門前　真佐人 　３８ 　 　 　 　 　 　
　 主将※ 　１５ 小鶴　誠 　３３ 　 　 　 　 　 　


　投手

　 背番 氏名 年齢 左 登板 勝 負 防御率 イニング 完封 完投 奪三振 出身
　 　　　１２ 榊原　盛毅 　２２ 　 　　２ 　０ 　０ １５．７５ 　　４ 　 　 　 　
　 　　　１３ 望月　重勝 　２１ 　 　１２ 　０ 　４ 　５．２９ 　３３．２ 　 　 　　１５ 　
　 　　　１４ 大田垣　喜夫 　２２ 　 　４５ １３ １８ 　２．５４（１０） ２９０ 　　２ 　１５ 　１０１ 　
　 　　　１６ 片山　博 　３２ ☆ 　２１ 　１ 　５ 　４．７２ 　８１．１ 　 　 　　２３ 　
　 　　　１８ 長谷川　良平 　２５ 　 　５４ ３０ １７ 　１．６９（４） ３８７．１ 　　６ 　３２ 　２０７ 　
　 　　　２０ 渡辺　信義 　２６ 　 　　８ 　０ 　０ 　６．５０ 　１７．１ 　 　 　　１０ 　
　 　　　２２ 川本　徳三 　２１ ☆ 　　４ 　０ 　０ 　５．５４ 　１３ 　 　 　　　２ 　
　 　　　２３ 松山　昇 　２３ 　 　３１ １０ １３ 　３．９６ １４０．２ 　　３ 　　９ 　　３３ 　
○ ２５（３８） 片田　謙二 　１９ 　 　　７ 　０ 　１ 　９．５３ 　１６．１ 　 　 　　　９ 高知商　
　 　　　２８ 高橋　千年美 　２４ 　 　１８ 　１ 　１ 　４．６０ 　４２．１ 　 　 　　１６ 　
○ 　　　２９ 宗近　守平 　１９ ☆ 　　６ 　０ 　２ 　４．７６ 　１７ 　 　 　　　５ 江津工
　 　　　３２ 管田　薫 　２０ 　 　　５ 　０ 　０ 　２．７７ 　１３ 　 　 　　　６ 　
　 　　　３３ 渡辺　俊治 　２０ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　　　３６ 山田　清志 　２０ 　 　２１ 　１ 　６ 　５．７５ 　８３ 　 　 　　３０ 　
　 　　　３７ 森内　勝巳 　２０ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
○ 　　　４４ 山本　文男 　１８ 　 　　７ 　２ 　２ 　２．７４ 　２３ 　 　 　　１０ 観音中
　 ４９（２６） 木村　俊一 　２１ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
○ 　　　５０ 橋本　敬包 　１９ 　 　　８ 　０ 　１ 　４．９１ 　２１．２ 　 　 　　　６ 佐賀商



　野手

　 背番 氏名 年齢 投打 試合 打数 打率 ＨＲ 打点 盗塁 位置 　　出身
○ 　　　　２ 小谷　信雄 　１７ 　 　３６ 　７８ ．２１８ 　　１ 　　５ 　 Ｃ 高知商
○ 　　　　６ 川原　政数 　１８ 　 　１２ 　１４ ．２８６ 　 　　２ 　 Ｃ 尾道商
○ 　　　１０ 野上　浩郷 　１８ 　 　１７ 　１６ ．０６３ 　 　 　 Ｃ 岡山東商
　 　　　１７ 門前　真佐人 　３８ 　 １０５ ３４１ ．２０５（３４） 　　５ 　３３ 　　１ Ｃ 　
　 　　　２７ 長谷部　稔 　２４ 　 　１１ 　１０ ．０００ 　 　　１ 　 Ｃ 　
　 　　　４２ 梶原　寿美生 　１９ 　 　 　 　 　 　 　 　 ．
　 　　　　１ 金山　次郎 　３２ 　 １１９ ４９４ ．２４１（２６） 　　８ 　２９ 　４１ ２ 　
　 　　　　４ 三村　勇夫 　３１ 　 　１４ 　４３ ．１８６ 　　１ 　　１ 　 ３ 　
○ 　　　　５ 藤井　弘 　２０ 　 　２８ 　５３ ．０７５ 　 　　１ 　 １ 倉敷レーヨン
　 　　　１９ 広岡　富夫 　２７ 　 　９７ ２８２ ．２０９ 　　７ 　３０ 　　３ Ｓ３２１ 　
　 　　　２１ 米山　祐昭 　２２ 　 　９６ ２９５ ．１９０ 　　１ 　１５ 　　１ Ｓ 　
　 　　　２４ 磯田　憲一 　３１ 　 　８１ １８５ ．１９５ 　 　１５ 　　２ ３Ｆ２ 　
　 　　　３０ 白石　勝巳 　３７ 　 　７４ ２６４ ．２５８ 　　８ 　２９ 　　５ １ 　
　 　　　３９ 原田　高史 　２３ 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　　　４０ 山本　通夫 　１９ 　 　 　　 　 　 　 　 　 ．
　 　　　４３ 保手浜　清利 　１９ 　 　 　　 　 　 　 　 　 ．
○ 　　　４６ 恵川　康太郎 　１９ 　 　１３ 　１０ ．０００ 　 　 　 Ｓ 三原高
○ 　　　　３ 平山　智 　２５ 　 １１７ ４１６ ．２３８（２７） 　　７ 　４２ 　２５ Ｆ フレスノ大
　 　　　　７ 銭村　健四 　２７ 　 １０９ ４１３ ．２１５（３３） 　　３ 　２６ 　１９ Ｆ 　
　 　　　　８ 長持　栄吉 　３６ 　 　８２ ２１６ ．２８７ 　　１ 　２７ 　　２ Ｆ 　
　 　　　　９ 原田　信吉 　２１ 　 　６５ １５８ ．２２２ 　 　１０ 　　３ ３１ 　
△ 　　　１１ 土屋　伍郎 　３１ 　 　７０ １３３ ．２３３ 　　２ 　　９ 　１１ Ｆ 国鉄
　 　　　１５ 小鶴　誠 　３３ 　 １３０ ４９４ ．２８５（６） 　１８ 　６７ 　２６ Ｆ１ 　
○ ２５（３８） 門田　良三 　１９ 　 　　１ 　　２ ．０００ 　 　 　 Ｆ 高知商
○ 　　　３１ 横溝　桂 　２０ ☆☆ 　１１ 　　７ ．０００ 　 　 　 Ｆ 岡山東高
○ 　　　３５ 檜垣　忠 　２１ ☆☆ 　 　 　 　 　 　 　 広鍍金工業所
　 　　　４１ 緋本　祥好 　２０ 　 　 　 　 　 　 　 　 　
○ ４９（２６） 木下　強三 　１９ ☆☆ 　１８ 　２２ ．１８２ 　 　　２ 　　１ Ｆ 広陵高


【１９５５（昭和３０）年度概要】
　この年は前年以上に多くの高校生を獲得し、思い切った若返りを図った。現状維持に甘んじる事なく、さらなる
　飛躍を目指した英断であった。　また、銭村に続く二世選手として平山を獲得した。
　若手主体に切り替えたカープはオープン戦で好成績を残し、開幕直前のトーナメント大会も優勝と、新旧交代は
　順調に進んだか・・・に見えた。ところがまたしても開幕でつまずき、４月に７連敗するなど調子が出ず、「今年
　こそ監督業に専念」と考えていた白石が再度スタメンに復帰するなど、前半戦は苦難続きであった。
　しかし、エース長谷川の力投、金山・銭村・平山らの機動力等が目立ちはじめると徐々に調子を上げ、最終的に
　５８勝７０敗２分、勝率．４５３で３年連続の４位でシーズンを終えた。
　結果的にはベテラン選手の活躍が目立ったものの、抜擢された若手選手達にも将来の活躍を予感させるものが
　多いシーズンであった。　また、長谷川は３０勝を挙げ、最多勝のタイトルを獲得した。
　そして、年末にはカープの母体に大きな変化が起こった。
　球団結成以来の（株）広島野球倶楽部を発展的に解消させ、（株）広島カープに業務を引き継いだのである。
　設立以来の経済的危機は後援会等の尽力で乗り切って来たものの、本体の負債は増える一方であり、また
　後援会の発言力が強くなり過ぎて、会社運営はまだしも選手起用にまで圧力をかけるような状態を打開する
　ための大ナタであった。


○１９５５年の貯金の変遷