広島カープ　1954年度登録選手＆成績 　↑　１９５３
　↓　１９５５
　スタッフ(※はプレーイング・兼任） 　←　ＩＮＤＥＸ
　←　凡例
○ 　 背番 氏名 年齢
　 監督※　　. 　３０ 白石　勝巳 　３６
　 主将※ 　１７ 門前　真佐人 　３７


　投手

　 背番 氏名 年齢 左 登板 勝 負 防御率 イニング 完封 完投 奪三振 出身
　 　　４ 杉浦　竜太郎 　３１ 　 　１３ 　０ 　３ 　５．１８ 　４０ 　 　 　　１２ 　
　 　１１ 光吉　勉 　２６ ☆ 　　２ 　０ 　１ 　３．６０ 　　４．１ 　 　 　 　
　 　１２ 榊原　盛毅 　２１ 　 　　４ 　０ 　１ １５．２３ 　１２．１ 　 　 　　　３ 　
○ 　１３ 望月　重勝 　２０ 　 　　５ 　０ 　１ 　６．１９ 　１６ 　 　 　　　４ 広陵高
　 　１４ 大田垣　喜夫 　２１ 　 　３０ １０ １０ 　３．８４ １７０．１ 　　１ 　　９ 　　５４ 　
　 　１６ 片山　博 　３１ ☆ 　２８ 　３ 　７ 　４．７１ １０６．２ 　 　　３ 　　２６ 　
　 　１８ 長谷川　良平 　２４ 　 　４６ １８ １７ 　１．８２（４） ３１０．２ 　　４ 　２８ 　１１２ 　
　 　２０ 渡辺　信義 　２５ 　 　１７ 　１ 　３ 　６．１１ 　５３ 　 　 　　１５ 　
　 　２２ 川本　徳三 　２０ ☆ 　２３ 　４ 　７ 　６．３５ １０１．１ 　　１ 　　６ 　　３７ 　
　 　２３ 松山　昇 　２２ 　 　３９ １８ １３ 　３．０１（８） ２３９ 　　３ 　１８ 　　５８ 　
　 　２６ 木村　俊一 　２０ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　２８ 高橋　千年美 　２３ 　 　２４ 　２ 　６ 　４．０５ 　９０．１ 　 　 　　３１ 　
　 　３１ 小林　英樹 　１９ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
○ 　３２ 管田　薫 　１９ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 津山工
○ 　３３ 渡辺　俊治 　１９ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 西条高
○ 　３４ 石川　喜理 　１８ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 出雲産
○ 　３６ 山田　清志 　１９ 　 　　２ 　０ 　０ 　９．００ 　　４ 　 　 　 帝京商
○ 　３７ 森内　勝巳 　１９ ☆ 　　１ 　０ 　０ １８．００ 　　１．１ 　 　 　 大竹高
　 　４５ 野崎　泰一 　３１ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
○ 　４６ 田中　昭夫 　１９ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 広島工
○ 　４７ 永田　轍登 　１８ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 松本商
○ 　４８ 三島　富久雄 　１８ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 広島市工



　野手

　 背番 氏名 年齢 投打 試合 打数 打率 ＨＲ 打点 盗塁 位置 　　出身
　 　　２ 藤原　鉄之輔 　３０ 　 　　９ 　１４ ．３５７ 　 　 　 Ｃ 　
　 　１２ 門前　真佐人 　３７ 　 １２０ ３７９ ．２６９（２０） 　　４ 　３９ 　　３ Ｃ１ 　
　 　２７ 長谷部　稔 　２３ 　 　４１ 　５９ ．１８６ 　 　　２ 　 Ｃ 　
○ 　４２ 梶原　寿美生 　１８ 　 　 　 　 　 　 　 　 赤穂高．
△ 　４４ 神崎　安隆 　２２ 　 　　２ 　　２ ．０００ 　 　 　 　 松竹
　 　　１ 金山　次郎 　３２ 　 １０４ ４０５ ．２２５（３３） 　　７ 　３１ 　３３ ２ 　
　 　　３ 大沢　伸夫 　３８ 　 １１１ ４０８ ．２５７（２５） 　　６ 　４７ 　　８ １ 　
△ 　　６ 宮崎　仁郎 　３３ 　 　３１ 　６０ ．１５０ 　 　　１ 　　１ Ｓ３ 洋松
　 　　７ 山川　武範 　３２ 　 　９１ ２８２ ．２４１ 　　１ 　２２ 　　４ ３ 　
　 　　９ 三村　勲 　３０ 　 　４６ １２９ ．１５５ 　　１ 　　５ 　 ３ 　
　 　１９ 広岡　富夫 　２６ 　 　２６ 　４０ ．２００ 　 　　１ 　 ２３ 　
　 　２１ 米山　光男 　２１ 　 　１３ 　２６ ．２３１ 　 　　１ 　 Ｓ 　
　 　３０ 白石　勝巳 　３６ 　 １２２ ３８９ ．２７５（１４） 　　９ 　４９ 　１０ Ｓ２ 　
○ 　３９ 原田　高史 　２２ 　 　１４ 　２１ ．０４８ 　 　　１ 　 ２ 専売広島
○ 　４１ 緋本　祥好 　１９ 　 　 　 　 　 　 　 　 県西宮高
　 　　８ 長持　栄吉 　３５ 　 　９８ ２８８ ．２５７ 　　５ 　３５ 　　２ Ｆ 　
　 　１５ 小鶴　誠 　３２ 　 １２１ ４５４ ．２９７（９） 　１５ 　７２ 　２０ Ｆ１ 　
　 　２４ 磯田　憲一 　３０ 　 １０７ ２８４ ．２１５ 　 　１０ 　　７ Ｆ２３ 　
　 　２５ 銭村　健四 　２６ 　 １１８ ４７１ ．２５９（２３） 　　４ 　２９ 　２７ Ｆ 　
　 　２９ 原田　信吉 　２０ 　 　７０ １１２ ．２４１ 　　２ 　１１ 　　３ Ｆ１ 　
　 　３８ 江原　清治 　１９ 　 　 　 　 　 　 　 　 　
○ 　４０ 山本　通夫 　１８ 　 　 　 　 　 　 　 　 岡山東商
○ 　４３ 保手浜　清利 　１８ 　 　 　 　 　 　 　 　 忠海高
○ 　４６ 田中　昭夫 　１９ ☆☆ 　　１ 　　１ ．０００ 　 　 　 − 広島工　※投手登録
○ 　４９ 窪田　幸則 　２１ 　 　 　 　 　 　 　 　 呉港高


【１９５４（昭和２９）年度概要】
　まず、この年早々、フィリピン遠征が行われた。この年、同国で行われるアジア大会の記念行事として日本の
　プロ球団が招待される事になり、それにカープが推薦されたのである。遠征の結果は１１勝１敗であったが、
　それ以上に日比親善に大きな役割を果たす事が出来た。　また、この年は非常に多くの新人を獲得し、ようやく
　若手育成に本格的に着手できる体制が整ってきた。この年セ・リーグは２軍制度を『新日本リーグ』という形で
　発展させたので、カープも『広島グリーンズ（本拠地・呉）』として参加した。
　この年はシーズンが近づくと主力選手に故障が相次ぎ、開幕７連敗という最悪のスタートを切った。この事態に、
　監督業の方を優先させていた白石がスタメンに復帰してチームに喝を入れ、ようやく調子を取り戻す事が出来た。
　投手陣では先発２番手の大田垣が故障で前半戦を棒に振ったが、前述の比遠征のメンバーに漏れた若手の
　松山が意地を見せ、エース長谷川に並ぶ１８勝を挙げた。
　打撃陣はベテランが多かったため夏場以降全体的に調子を落とし、チームとしても一進一退を繰り返したため、
　最終的には５６勝６９敗５分、勝率．４４８で前年と同じく４位でシーズンを終えた。　ただ同じ４位とは言え、球団
　創設以来最高勝率をマークし、シーズン終盤には優勝争いをしていたドラゴンズ・ジャイアンツを苦しめるなど、
　実力をつけてきている事を実感できるシーズンであった。


○１９５４年の貯金の変遷